ハチの針は、メスの産卵管が変化したもので、オスはさしません。メスでも、ささない種類もあります。

口器は、かむ口のものと、吸収する口のものがあります。前ばねは後ろばねより大きく、前後のはねは一体となって動きます。単独生活をする種から、 高度に発達した社会生活をする種まであります。


▼ハバチ、キバチ のなかま

ハバチ、キバチのなかまは、腹のくびれがなく、毒針はありません。ハバチ類の幼虫は、植物の葉や茎を

食べます。キバチ類のメスは、立木やたおれた木に産卵管であなをあけて卵を産みます。 このとき、材をくさらせる菌を感染させ、 幼虫は材や菌を食べて育ちます。


▼タマココバチ、 ヒメバチなと

タマゴコバチのなかまはひじょうに小さく、体長は1mm以下です。幼虫は昆虫の卵に寄生し、数日でさなぎになります。ヒメバチのなかまは、体が細長く、腹部がくびれています。メスは、昆虫のさなぎなどに産卵します。


▼セイボウのなかま

メスは、主に単独生活をするハチの巣に産卵し、幼虫は、ハチの幼虫とそのえさを食べます。


▼ベッコウバチのなかま

メスは、クモなどを針でさしてまひさせ、土の中のあななどへ引きずりこみ、産卵します。


▼ツチバチのなかま

メスは、土やくち木をほってコガネムシ類の幼虫をさがし、針でさしてまひさせ、産卵します。


▼アナバチのなかま

アナバチやジガバチのなかまは、細長い体をしています。メスはオスより大きく、大あごが発達しています。メスは、昆虫やクモを針でさしてまひさせ、土の中のあななどへ運び、産卵します。


▼スズメバチのなかま

体には、黒と黄色のしまもようがあり、警告色になっています。スズメバチ類やアシナガバチ類は、かみくだいた植物などのせんいで巣をつくり、社会生活をします。


▼ドロバチのなかま

どろで巣をつくり、単独生活をします。