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ギンリョウソウ

和名(わめい):ギンリョウソウ 学名(がくめい):Monotropastrum humile

●全高(ぜんこう):10~30cm前後

●分布(ぶんぷ):本州・四国・九州

●開花期(はながみられるきせつ):3~5月

●生態(せいたい):平地から山地の薄暗い林内や林縁などに生える多年草でツツジ科の植物。ほかの植物と異なり、葉緑素をもたず全体的に半透明な白色。茎は直立し、鱗片上の小さな葉をもつ。先端に鱗片が重なったような釣鐘上の花を咲かせる。キンランやギンラン同様樹木などに寄生する菌類に寄生して栄養を吸い取って育つ寄生植物だが、光合成ができる前者と違って葉緑素を持たない本種は完全な寄生植物。近年、モリチャバネゴキブリが本種の種子散布に一役買っていることがわかってきた。

●珍しさ(めずらしさ):★★☆☆☆ 南河内地域では平地から山地にかけて比較的普通に見られるがやや局所的。薄暗い林床でニョキっと生える本種を見たときは一瞬ドキっと驚くことがあるが、「銀竜草」の名に恥じないどこか神秘的でとても美しい植物。