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サムライアリ

和名(わめい):サムライアリ 学名(がくめい): Polyergus samurai

●全長(ぜんちょう):6~7mm前後

●分布(ぶんぷ):北海道・本州・四国・九州

●生態(せいたい):平地から山地の林縁や草地、農耕地周辺や人家周辺などに生息するサムライアリの仲間。全体的に黒褐色。クロヤマアリ類に似ているが、やや大型で大あごはカマ状なので見分けられる。主に土中生活し、地上には7~9月にかけて以外は姿を見せない。土中に営巣する。クロヤマアリやハヤシクロヤマアリなどヤマアリ類の巣を集団で襲撃して蛹や幼虫を略奪し、持ち帰った後成虫になったヤマアリ類に巣内の労働をさせるという珍しい習性を持つ。雑食性だが、自分では餌を捕ることができないので巣内のヤマアリ類に餌を探索させ食べさせてもらう。

●珍しさ(めずらしさ):★★★☆☆ 南河内地域では平地から山地にかけての森林や林縁部、農耕地周辺や人家周辺などクロヤマアリ類がいる場所に局所的に見られる。珍しい習性もさることながらアリの中では数少ない北方系の種類で国際的な絶滅危惧種に指定されているなど希少なアリ類の一つ。