おまけ 〜 大人は子どもから自然への共感を取り戻す 〜 ⑪
大人は生きものや自然にすべての実用的な価値を超えた価値を感じにくい。
例えば、初めカワバタモロコを見て「きれいだなぁ」とか「ミミズさんは面白いなぁ」とか、「ダンゴムシさんを取ったぁ!」という感動は大人はもう持っていない。
このような、自然に関する深い感動は、こどもたちに自然を学習させるために進化がつくりだした道具のようなものと言ってもいいと岸さんは言っています。
そのような大人が観察会で、子どもが生きものや自然にビックリして、感動する場面を見ることで、自分たちの住んでいる場所ってこんなに感動的なことで満ちているんだと再認識して、自然とのかかわりを変化させることができたら、素晴らしいと思っています。
子どもの活動に大人が同伴する自然観察会は、大人の自然との関わりの変化のきっかけとなると思っています。
子どもたちが自然や生きものに対する共感や感動をきっかけに、大人たちが身の回りの自然を学びなおすことのできる場が自然観察会なのではないでしょか。
自然観察会では、「あれは〇〇トンボ」で「これは△△トンボなんだよ」と大人が子どもに知識としえ教える場なのではなく、逆に、子どもを通して大人たちが、足もとの自然や地球についての感動を再確認し、足元から自然を学びなおすことのできる場なんだと僕は思います。
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