ナニワトンボ
和名(わめい):ナニワトンボ 学名(がくめい):Sympetrum gracile
●全長(ぜんちょう):30~40mm前後
●分布(ぶんぷ):本州・四国
●見られる季節(みられるきせつ):6~11月(成虫)
●生態(せいたい):平地から山地の湖沼やため池周辺などに生息するトンボの仲間。全体的に黒地に黄色の斑紋が特徴で、雄は成熟すると青灰色の粉を纏い、全体的に青色に変化する。赤くならないアカトンボの一つ。幼虫は池などの止水域の水中で生活し、水生植物の根際に生息し、小さな水生生物を捕食する。成虫は池周りの林縁や草地などで生活を行いながら移動し、秋に成熟する。他のアカトンボ類同様、秋遅くまで見られる。
●珍しさ(めずらしさ):★★★★☆ 南河内地域では平地から低山地にかけてのため池などで極めて局所的に見られるが、生息地では比較的普通に見られる。瀬戸内海周辺の限られた場所に生息する特異的な日本特産のトンボ。ため池に依存して生活しているとされ、ため池の減少や構造の変化、外来種の影響などによって生息地各地で激減し、環境省・大阪府ともに絶滅危惧Ⅱ類(VU)に指定されている。
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