ドンコ
ドンコ
Odontobutis obscura
ドンコという名前は、いろいろな魚の呼び名として使われており、カジカやハゼ類全般をドンコとするケースも場合もあります。
1.生息域
主に西日本や韓国の一部の地域に分布しています。流れが比較的緩やかな河川の中~上流域に生息しており、一生を淡水域で過ごします。底砂や砂礫を好み、昼間は物陰に潜み夜になると活発に動き出す、夜行性の魚です。
2.食性
動物食で、魚類・水生昆虫・甲殻類等を捕食します。また大きな口で、自分の体の半分くらいの大きさの生き物を食べることもあります。
3.形態
成魚は体長が25cmほどにまで成長し、体色は褐色に近いです。頭が大きく横幅があるのが特徴的で、正面から見ると、縦方向にやや押し潰されているようにも見えます。また、分厚い唇と大きな口も特徴です。下顎は上顎より前に突き出ています。
4.繁殖生態
産卵期は4月から7月にかけてで、底に転がっている岩や流木の下にオスが巣を作ってメスを誘い込みます。孵化した姿は、成魚とほとんど変わらず、中層を浮遊せずに底ベタの生活を始めるようになります。また、産卵期のオスは全身が黒っぽくなります。
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