フナ類
フナ類
Carassius spp.
古代からの食用魚で、中国をはじめとする世界各国で養殖されています。日本では遊漁の対象として、とくにヘラブナの養殖が盛んで、成魚が釣り堀に出荷されています。
1.生息域
ユーラシア大陸の寒帯から亜熱帯域に広く分布していましたが、現在では世界中に移入され、北アメリカをはじめとする各地で野生化しています。平野部の湖・沼・池や、それに連なる細流・河川の中流域から汽水域にかけてに生息しています。
2.食性
底生・浮遊性の動植物を摂食する、雑食性です。
3.形態
成魚の全長は15〜30cmです。一見コイに似ていますが、フナはひげをもちません。またコイとは近縁で、両者の中間的性質をもつ雑種コイフナを容易につくることができ、自然でもそれらがみられることがある。
4.繁殖生態
冬季には湖沼や河川の深所に潜んでいますが、3~7月には浅い所に移動し、早朝に水草や浮遊物に卵を産み付けます。1匹あたりの産卵数は通常の大きさのものでは4万~8万粒程度であるが、大形魚では15万粒に達します。産着卵の直径は1~1.7mmぐらいで、緑色みを帯びています。
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