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ブルーギル


ブルーギル

Lepomis macrochirus macrochirus

ブルーギルは北アメリカ大陸原産の魚で、本来日本には生息していない魚でした。しかし、1960年代に移入され、その後、放流によって日本全国へ広められました。繁殖力や環境適応能力が高いため、生態系に大きく影響を及ぼす外来種として問題になっています。 また、特定外来生物に指定されており、生体の持ち運びなどが厳しく禁じられています。地域によっては、底引き網等による捕獲・駆除活動が行われています。駆除されたものは肥料にする等して有効活用されています。


1.生息域 

日本におけるブルーギルの分布域は、ほぼ全国です。動物性のエサがある淡水域で、流れの緩やかな場所であれば、池・湖・川を問わず生息することができます。


2.食性 

肉食で、小魚や小さな虫、魚の卵等、動物性のものであれば何でも食べます。


3.形態 

成魚は、一般的に全長25cmほどまで大きくなりますが、40cmほどまで成長する個体もいます。体は扁平で、特徴的なのはエラ蓋にある濃紺の模様です。また、体色は幼魚の時には淡い水色や黄色で、成魚になるにつれ青紫や暗褐色の体色に変化していきます。


4.繁殖生態 

産卵期は6~7月頃にかけてで、この時期になるとオスは婚姻色により、アゴの下あたりが朱色になります。産卵は底が砂地の浅い場所にすり鉢状の産卵床を作り、そこにメスが卵を生みます。その後は、オスが孵化するまで産卵床を守ることが特徴です。


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