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ドジョウ



ドジョウ 

生命力が強く、他の魚では住めない水たまりのような場所にも生息できます。 エラ呼吸だけでなく、腸での空気呼吸(水面まで上がってきて口呼吸をする)ができることがドジョウの強みです。そのため、雨の日には泥を這って移動することもできます。 ドジョウは世界中あわせておよそ200種類ほどが確認されており、その中でも3亜科6属11種が日本に生息しています。 また、日本にいるうちの6種類はレッドリストに登録されています。 


1.生息域 

中国大陸、台湾、朝鮮半島といったように、アジア圏に広く分布しており、日本でもほぼ全域に生息しています。 スジシマドジョウ、ホトケドジョウ、アユモドキといった日本固有種もいます。 河川や水路、田んぼなどに生息していますが、土や砂利の中に潜んでいるので水面の上から眺めて見つけることは困難です。 


2.食性 

雑食性で、口に入るものならなんでも食べます。土や砂利ごとエサを口に含み、砂だけをエラから出すという食べ方をします。 また食べる量が非常に多く、起きている間は常にエサを探して口を動かしています。 


3.形態 

成魚は、全長10〜15cmほどの小さな魚です。鱗が非常に小さいので、肉眼では確認ができません。鱗が小さくてもぬるぬるした粘液で体を覆っているため、体を守りながら素早く潜ることができます。 


4.繁殖生態 

繁殖期は6~7月です。水田周辺では、代掻き(しろかき)と同時に周囲の用水路から水田に遡上します。この時、卵はまだ成熟していませんが、遡上後、水田で何日か過ごしたあとには成熟し、夜間に産卵します。産卵時にはオスがメスの腹部に巻きつき、オスの骨質盤とこぶ状突起はこの時に役立ちます。また、卵は泥の上にばらまかれます。1回の産卵期に何度か完熟卵を持ち、産卵します。産卵したメスの肛門の両側には、雄が巻きついたときにできた楕円形の傷跡が残っています。


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