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TokoTokoがある理由

TokoTokoがある理由

 TokoTokoとは人と自然をつなげるグループです。

「人」と言っても幼児〜小学生の子どもと自然をつなげる取り組みを中心におこなって

います。 TokoTokoに参加している皆さんは生きものが好きだから・子どもが好きだから・

自分の育った場所(ふるさと)が好きだからなど様々な気持ちをもって参加しています。 「好きだから!」という理由をもう少し深く考えてみましょう。

好きなことは他にも有るはずです。でもどうしてTokoTokoの取り組みなのか。 



TokoTokoの存在価値とは?


 自然は尊いものです。自然の恩恵を様々受けながら私達は日々暮らしています。

私達は自然という尊いものに生かされていると言っても言い過ぎではないかもしれません。

 150年前の江戸時代の暮らしと現代の暮らしは大きく変わりました。

インターネットで様々なものが繋がり、家から出なくても仕事、買い物、食事等なんでも

できる時代になりました。 そして、日々新たな価値観が生まれ、個々人がその様々な価値観をSNSを通して発信するような時代になりました。 

インターネットやyoutubeを見ていると、あたかもなんでも知っているかのような錯覚に

陥ってしまいます。 つまり、自然と一切関わらなくても日々生きることができると錯覚してしまう時代なのです。

 50年ほど前までは子どもは外で日が暮れるまで遊び、生きものが子どもたちの遊び相手となっていました。しかし、今は意図的にこのような機会を作らなければ、2次元の画面の中の世界が子どもの遊び場となります。 

そのような意図的に自然や生きものと触れる機会を提供することが社会的に重要であると認識され始めるようになっています。

 TokoTokoはその部分を担っています。今後、観察会を中心としながら様々な形で人と自然をつなぐ、幅広い年齢の人がごちゃまぜのTokoTokoに成長していけばと願います。



TokoTokoで得られるもの 

 現代の学校は分ける教育環境を作ってきました。具体的には年齢で分ける・校種で分ける・障がいの有る無いで分ける等。学校内ではある程度同質化した人が周りにいる環境が主流です。しかし、一歩社会に出るとそのような環境が異常なことがわかります。様々な人が暮らし、多様な価値観を持って、折り合いをつけながら日々暮らしています。  

TokoTokoには中学生からサポートしてくださる60歳を超える人々が参加し、学校もバラバラ、学んでいることもバラバラです。そのように多様な人が集まって、幼児や小学生に自然の楽しさを伝えます。 活動では川での安全を確認しないといけないこともあれば、自分より年下の子にどうやったら自然を伝えることができるのか工夫したりします。

はたまた、保護者の方からの質問にスタッフとして答えないといけません。そのように、TokoTokoでは実社会に近い環境で、自ら考え、工夫し、判断し、行動できる力を養うことができます。そして、自分のペースで参加できる緩やかなネットワークなので、いつの間にかスタッフとして子どもや保護者の方々と話すことができるようなったというTokoTokoメンバーも多くいます。 

Think Globally Act Locally(地球規模で考えて、地域で行動せよ!)  

この言葉を聞いたことがありますか?環境問題に対する活動家が唱えた言葉なのですが、TokoTokoでは自分たちが何か取り組む時に意識する言葉です。

 自分たちがおこなっていること(地域での行動)は地球規模で考えたらどのようなことに役立っているのか。TokoTokoの取り組みは地球規模で考えたらどういう意味があるのか。それを意識することで、自分たちが参加しているボランティアの意味や立ち位置が明確になります。 


TokoToko合宿参加者がTokoTokoプロ(大学生)が自分なりに考え、

気づいたことを文章に書いてくれましたので紹介します。 


「我々人間は地球からの恩恵を過度に搾取し続けた結果、環境問題は山積みになっています。この問題を引き起こす原因の1つに、私達の普段の生活において自然との関わりが薄れたということがあると思います。 自然と触れ合う機会が少ないまま成長すれば、そのものの偉大さや価値に気づくことは困難であり、この様な人にとって自然とは、利用の対象でしかありません。一方、幼い頃より足元の自然に触れ合い、生き物の中で学んできた者にとっては、自然と共に生きることは可能であると思います。 そして、このトコトコでは、職や年齢を問わず生物が好きで、自然に魅力を感じてきた人々が集まり、地域の子どもたちと身近な自然を繋ぐ活動を行なっています。これは、世界規模で問題になっている事を解決するための始めの一歩であると考えます。幼い頃からの発達段階にあわせた環境教育こそが、自然に寄り添い続けられる人の育成につながり、高い知識と高い行動力を備えたものになっていくのだと思っています」