刺されるとかゆ~い カの話 「ヒトスジシマカ」
血を吸う力は、私たちがはき出すニ酸化炭素を感知して近寄ってきます。
そして、人の近くに来たカは皮ふから発散されるにおいや体温、湿り気などを触角でとらえ、さらに複眼で色、形、動きを確認しつつ襲ってきます。
刺されてかゆくなるのは、注入された唾液中のタンパク質が、人にとっては異種のタンパク質だからです。つまりかゆみは、アレルギー反応のようなものです。
食べるための口の形
どうやって血を吸うのかご紹介しましょう。まず、だ液で麻酔をします。血を吸われる動物に「いたいっ!」と感じさせないためです。だ液には、血を固まらないようにする成分なども含まれています。 これにより、カは血を吸いやすくなります。麻酔後に皮ふに錦を突き刺して頭を固定し、そこにストローをさし込んで血を吸います。
▲写真はオオクロヤブカ
血はカの腸に入ります。血の中の栄養分は、脂肪としてカの体内に蓄えられます。そして卵をうむために利用されるのです。
産卵のために血を吸う昆虫
昆虫は卵をうむために、動物や植物から栄養分をとります。血から栄養分をとる昆虫は、カのほかに、ノミ、シラミ、サシガメ、.コジラミ、ブユ、アブ、サシチョウバエ、吸血ガなどが知られています。
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