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春に見つかる真っ赤のちっさな動くもの「カベアナタカラダニ」


春になるとあらわれる 

ゴールデンウィークのころ、コンクリートの塀やブロックなどに、小さな赤い虫がいるのを見たことはありませんか?

 この虫は、カベアナタカラダニというダニです。

タカラダニの仲間で壁に多く、目の後ろに穴があるのでそう名づけられました。

ダニといっても、人を刺すことはありません。小さな虫や、花粉などを食べて暮らしています。 カベアナタカラダニは、3月ごろに卵からかえり、大人になります。大人になっても大きさは1㎜ほどしかありません。大人のカベアナタカラダニは、その後、壁のすき間などに卵をうんで死にます。そして、翌年の春にまた子どもが生まれるのです。 カベアナタカラダニはエサを求めて動いていると考えられます。 

カベアナタカラダニを見つけたら、動きを観察してみましょう。

カベアナタカラダニは暖かくなると活発に動き、暑くなりすぎると姿を見せなくなります。 また、雨の日はおやすみします。朝、昼、タと動く速さと数を比べてみましょう。 


カベアナタカラダニにはメスしかいない!

いくら探しても、オスが見つからないのです。メスが自分と同じ子どもをうみます。こんなふしぎな生物もいるんですね。ふつうは、オスとメスがいて卵をうみますよね。 また、カラダニがその年に初めて確認された日と、サクラの ソメイヨシノの開花日がとても近いのです。詳しいことはわかっていませんが、もしかしたら気温と関係しているのかもしれません。