どうしてヘビは自分より大きい獲物を食べることができるの？

自分より大きな獲物を飲み込めるしくみを持っているヘビは

自分の体よりもずっと大きな動物でも平気で飲み込んでしまいます。

これはヘビの上下のあごの骨がゆるやかに結合されていることにより、

あごの骨が自由自在に動き、口を大きく開くことができるからです。 

獲物を飲み込んだあとは、ゆっくり消化されるのを待ちます。

大型の獲物なら何週間も、ときには何か月間もかかって消化されます。

歯は、鋭くうしろ向きに曲がっています。

いったんとらえられた獲物はこの歯のために、口から外には出られず、あごの動きで奥へと押しこまれていきます。

 あごをつなぐ2本の骨 体内の骨にも特徴があります。

それは、胸骨がないことです。人間の肋骨は胸骨によって固定されていますが、ヘビの場合は胸骨がないために、大きな獲物を呑みこんでも肋骨が柔軟に開くのです。