今週の新着動画


3000年の眠りの後に咲いた花「ハス」

 タネにも寿命があります

例えば、ヤナギのように数日と短いものがあります。

そのため、ヤナギのタネは地面に落ちると、すぐに芽を出します。

ところが、雑草の中には、数十年以上の寿命をもつものが知られています。長生きする タネは、発芽のチャンスが訪れるまで土の中で眠っているのです。

 ハスは池などに生える水草です。根は池の底に張ります。地下にはレンコンができるので、おなじみの植物ですね。

直径が5mほどの花を咲かせます。ハスのタネは硬くて丈夫な皮でおおわれています。

この植物はタネの寿命がとても長いのです。 土に埋まっていたハスのタネ 1951年、千葉県で、あるハスのタネが土の中から見つかりました。そのタネは、なんと約3000年も前に土に埋まったと考えられて一います。驚いたことに、そのタネを土にまいて一みたら、芽が出たのです!!!

さらに成長して、花まで咲かせるようになりました。

そのタネを発見して育てたのは、植物学者の大賀一郎博士です。

そのため、この3000年の眠りから目覚めたハスを特別に大賀ハスと呼んでいます。 



どうしてハスのタネは長生きなの?

 ハスは、池や湖に生えています。ところが洪水などで池が土に埋まってしまうことが

あります。そんな時、タネは長生きをしながら水が戻る時を待っているのです。