ウジ虫を利用した治療「分解者」

ウジ虫はハエの幼虫です。

死んだ体に集まり、腐った肉を食べることから、人に嫌われることも多い昆虫です。

ところが、そんなウジが体を守ってくれることもあるのです。

ケガをすると傷口には細菌が増えることがあります。

私たちの体には、細菌と戦うしくみが備わっています。しかし、体が弱っている時などには、細菌が増えすぎて、命に関わることさえあります。 

傷口の腐りかけの肉にウジが発生することがあります。ウジは腐り問かけの肉を食べるので、エサを奪われた細菌は増えられなくなり、結果的に傷の治りが早くなるのです。

ウジを治療に利用する研究も進んでいます。