⑥「自然はどこにでもある —自然の見つけ方を学びましょう―」 TED-書き起こし エマ・マリス
TED講演 書き起こし(もとの動画は以下です)
ある意味、これは私達に迫られた選択だと思うのです。
もし、このような新しい自然を認めず、ムダで不要なものとして却下したとすれば、そこをコンクリートで覆ってしまうでしょう。
すべてが変化し続ける世界では、慎重に自然を定義する必要があります。 子どもから自然を奪うことがないように2つのことをしなくてはいけません。
はじめに、手つかずの自然だけを自然と定義するのはやめることです。 これでは筋が通らないからです。
過去、何千年も手つかずの自然などないからです。 人々がもっともよく訪れ、関係を持っている自然はこの定義からほぼ除外されますし、そこには子どもたちが触れあうことができない自然も含まれます。
これがすべきことの2つ目につながります。 子どもたちを自然に触れさせるのです。触れないものは愛せないからです。 私達はこの地球でとても残酷な自然
気候変動もその一つです。 他にもあります。 私は生息地の消滅に関心がありますが、真夜中にそのことを考えるとゾッとします。 これらを解決するために、私達に必要なのは賢くて熱心で自然に関心のある人の存在です。 自然を大切にする世代を育てる唯一の方法とは自然に触れさせることです。
私には「生態学の基地理論」「自然保護の基地理論」があります。 私の知る生態学者や保全生物学者、自然保護専門家はみんな子どもの頃 秘密基地を作っていました。
基地の作り方を知らない世代は自然を大切にする方法がわからない世代になるでしょう。 この子を見てください。 フィラデルフィアの貧しい地域に住む子どもを都市の公園につれていく。 特別プログラムに参加しているこの子に 『持っている花は外来種で、雑草だから捨てなさい』なんて私は言いたくありません。
私はもっとこの男の子から学んだ方がいいと思っています。
この植物がどこから来たのかは関係ない、植物は美しく、触れて愛する価値があるのです。
ありがとうございました。
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