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その3 「外来種」=「悪」 という一般化をやめてみる

▼一般化のワナに引っかからない 

「一般化のワナ」とは何でしょうか?

苫野一徳さんは以下のような例をあげて説明しています。 

「凶悪な少年犯罪の報道を、みなさんも目にしたことがあると思います。一〇代の少年たちによる、バラバラ殺人事件、バスジャック事件、一家殺害事件など、目を覆いたくなるような事件がつづいてきました。こうした事件が起こるたびに、みなさんはこんな言言葉を耳にしはしなかったでしょうか? 「最近の子どもたちはどんどん凶暴化してる……」 「近ごろの若者は何をしでかすかわからない..……」




 わずか数例の事件を聞いただけで 「最近の子どもたち一般」を語る、まさに「一般化のワナ」です。 


データがはっきり示していますが、実は少年犯罪の数は、この二、三〇年ほとんど「変わっていないのです。少年による凶悪犯罪の数もまた、ほとんど変わっていません。

むしろ、1950〜1960年に比べると、少年犯罪は減少してさえいるのが実態です。 「増えたのは、実は少年犯罪 についての報道の量なのです。こちらは間違いなく大幅に増えました。それに、かつてはテレビやラジオ、新聞くらいしかニュースにふれる機会はなかったけれど、今ではインターネット上にさまざまな情報が飛び交っているから、わたしたちが日ごろふれる情報量は格段階に増えています。そんな中、一年に何度か少年たちの凶悪犯罪の報道 にふれると、わたしたちは、それが「少年一般」の傾向であるかのように勘違いしてしまいます。まさに「一般化のワナ」に陥ってしまうのです。」 



Point 一般化のワナとは自分だけの限られた経験や情報を他のモノやコトにもあてはめ、一般化してしまう傾向にあることに気づく