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自然観察会とは
 大人が子どもから自然を学ぶ場!

「足もとの自然からはじめよう」として日本語に訳し、自身も環境教育を実践する慶應義塾大学名誉教授の岸由二さんに自然観察会の意義についてインタビューしました。 


レイチェルカーソンのセンスオブワンダーと同じ考え方なんですけど、大人は生きものや自然に内在的な価値(すべての実用的な価値を超えた価値)を持たないんです。


成長する中で自然に関する感動はもう経験しているから、価値があるように思えないんですね。


つまり、初めカワバタモロコを見て「きれいだなぁ」とか「ミミズさんは面白いなぁ」とか、「ダンゴムシさんを取ったぁ!」という感動は大人はもう持っていないんです。


そんな大人が観察会で子どもが生きものや自然にビックリして、感動する場面を見ることで、自分たちの住んでいる場所ってこんなに感動的なことで満ちているんだ!ということを再認識して、学べる場なんだと僕は思うんです。


なので、自然観察会で「あれは〇〇トンボ」で「これは△△トンボ」なんだよ、って大人が子どもに言うのが、自然観察会の本質ではなくて、大人が子どもを通して足もとの自然や地球についての感動を再認識、学ぶのが本来なんだと僕は思います。