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ヤマカガシ

和名(わめい):ヤマカガシ 学名(がくめい):Rhabdophis tigrinus tigrinus

●全長(ぜんちょう):70~150cm前後

●分布(ぶんぷ):本州・四国・九州+一部離島

●見られる季節(みられるきせつ):4~10月

●生態(せいたい):平地から山地のため池や水田、河川、農耕地などに生息するナミヘビの仲間。日本固有種。全体的に黒褐色で赤や黄色の斑点がある個体が多いが、シマヘビと同様黒い黒化型が存在するほか、個体差も大きい。お腹側はクリーム色。性質は基本的にはおとなしいが、攻撃的な性格の個体もいるため油断は禁物。かつては無毒のヘビとされてきたが、強力な毒をもつ毒蛇。マムシと異なり、奥の牙と頸の付け根に毒腺があり、マムシやハブよりも毒性が強く咬まれると命の危険性がある。敵に襲われたりすると鎌首をあげて威嚇したり、死んだふりをしたりする。ヒバカリと同じく水辺を中心に生息するヘビで泳ぎもうまく潜水もできる。肉食性で主にカエル類を捕食するほか、小魚や小型のヘビなども捕食する。

●珍しさ(めずらしさ):★★☆☆☆ 南河内地域では大和川水系周辺の河川やため池、農耕地などに生息し、比較的普通に見られる。餌となるカエル類の減少や生息環境の悪化により減少傾向にあり、大阪府のレッドリストでは準絶滅危惧種(NT)に指定されている。近年、咬傷被害がニュースで取り上げられたことにより毒蛇として有名になり、殺されることもあるが、マムシ同様本種も生態系を支える自然の一部なので殺生は控えたい。


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