オイカワ 

オイカワはコイ科の魚類で、地方によっては｢ハヤ｣、｢シラハエ｣などと呼ばれています。

 1，生息域 

日本の比較的きれいな河川の下流域や湖沼に生息する淡水魚です。また、カワムツと棲み分けをするため、カワムツが生息する河川ではより下流域に生息します。生息地域によっては、国内外来種となっています。 

オイカワとカワムツ

2，形態 

背部は淡褐色で、腹部と体側は銀白色です。体側にはうすい橙や青緑色の横縞が並んでいます。 

3，食性 

生息環境によって珪藻、水生昆虫、底生動物、浮遊動物などをエサとする雑食性で、多様な食性をもっています。

オイカワのオス（上）とメス（下）

 4，繁殖生態 

繁殖期は春から夏にかけての時期です。岸よりの流れが緩い平瀬の砂礫底で産卵、放精を行います。繁殖期には、雄の婚姻色が非常に濃くなり、シリビレも大きくなります。そのため、雌雄の判別が比較的容易な魚です。また、頭部をはじめとする魚体には追い星があらわれます。

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