スクミリンゴガイ (リンゴガイ科)
カテゴリー 要注意外来生物
自然分布地域
南米 日本に侵入した経緯食用.農民の副業として養殖された. 台湾から導入
日本に侵入した経緯
1981年にすでに導入済みであった台湾から食用として大量に輸入されて以降、各地に導入され定着。現在も分布拡大を続けており、関東以南の地域に広く分布している。国内では養殖個体の逸脱や放逐によって広まったほか、水田の土砂搬入や河川の増水による流されての侵入が指摘される。
一般的な生態
農耕地の水田やため池などに生息し、市街地の水景園などでも見られることもある。植物食の強い雑食性で藻類や水草、動物の死骸などを食べる。水上の水草や人工物などに目立つピンク色の卵塊を産み付ける。
国内での影響
稲,レンコン,イグサなどの農作物を食害.特に九州などでの被害が深刻.
影響を受ける生物
稲,レンコン,ミズイモ,イグサなど
対策実施状況
農業への経済被害や生態系への影響から要注意外来生物に指定されている。大阪府内では農耕地や水域を中心に各地に定着している。特定外来生物ではないが、植物防疫の関係上、輸入が禁止されており、発見した場合は防除するよう各自治体へ指導が行われている。河内長野市内でも各地で散見されるが、今のところ、防除対策は実施されていない。
河川公園周辺での状況
]河川内の流速の弱い半止水域や流域上流(農水路など)からの供給があると考えられる。一部で繁殖も確認。
河内長野市での分布
全国的に拡がったのは1980年代であり、過去の記録から市内では少なくとも1990年代には侵入していると考えられ、2000年以降に市内に広く分散したと思われる。市内では高標高地および河川上流部を除く山地から低地にかけての農耕地(水田・ため池)や水域(河川・湖沼)、市街地に広く生息している。
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