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ボラ 石川流域のお魚ソコソコ解説


ボラ 

ボラは出世魚で、地域や大きさによって多数の呼び方があります。

また、水の汚れに強いため、都心の真ん中を流れる川でもよく見られます。 

1,生息域 

世界中の熱帯から温帯の地域で見られる身近な魚です。主に沿岸の浅い所や河川の汽水域から淡水域に生息し、若魚は群れをつくって川を遡上します。このように汽水域を主な生息地とする魚は、海水性両側回遊魚と呼ばれます。


 2,食性 

食性は雑食性で、主に石に付着している藻類や水底に積もった有機物(デトリタス)を餌とします。上あごはほうき、下あごはちりとりのようにうまく使ってこれらの餌をこそぎ取り口に運びます。


 3,形態

 眼の表面に脂瞼(しけん)と呼ばれる透明なゼラチン様の膜が発達しており、紡錘形の切り込みがあるのが特徴です。また、泥と共に餌を呑み込み、泥だけ外に排泄するために胃の出口である幽門部が発達しています。 



4,繁殖生態 汽水域で成熟したボラは、10月頃から1月頃にかけて、湾内から外海に下りて産卵します。