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大阪府 石川流域飛鳥川でのカミツキガメ捕獲

大阪府 石川流域飛鳥川でのカミツキガメ捕獲

▶6月1日

6月1日地元の方(当会所属の飛鳥川じゃこ取りネットワークの方)から情報ありました。

ご連絡いただいた写真


▶6月2〜3日

事前の調査を重ねた結果生息している地点を確認しました。

事前調査時の映像はこちら



▶6月4日

それらを踏まえて6月4日カミツキガメ(特定外来生物)の捕獲に行って参りました。 場所は職場近所の川幅2〜3mくらいの飛鳥川で、自然観察会など子ども達も入る河川。


 事前に行政や警察機関各所に連絡し立ち会いのもと捕獲を実施。

捕獲後は遺失防止のためしっかりとパッキングして行政に引き取っていただきました。(法的な取り扱いについては環境省の近畿地方環境事務所にお聞きしました)


 今回の個体はメスで、甲長33cm甲幅41cm体重8kg overとなかなか大型でした。


誰一人怪我など無く捕獲出来て良かったです。  



近隣の方の話では、飛鳥川でカルガモが子育てしていたけれど、初めは10羽くらいいた雛が日に日に数を減らしていたとか、実際にこのカミツキガメが野鳥の死骸を食べていたとのこと。 

弱肉強食は自然の摂理と言ってしまえばそれまでですが、この狭い小川の環境(登れない高さの堰が何カ所かある)の中で、今回の個体のような獰猛な外来生物の存在は決して無視出来ない影響があると思います。 


しかし外来生物と言えど、生きる為には喰わねばなりません。何処かの無責任な人間が離した場所で、こうして周りのものを食べて生きているというのが現状です。

 個人的な見解になりますが、 安易にペットショップなどで購入し、大きく育ち過ぎて手に負えず、飼えなくなったから川などへ逃す…。 

今回の個体もそうなのかもしれません。(カミツキガメは現在では特定外来生物に指定されているので、新規に飼養する場合は環境省などの許可が必要です) 命ある生き物を飼うということは、その命に自身が責任を負うということをわかって欲しいです。「可哀想だから」という理由で野外に逃す話が珍しく無いですが、「無責任に放たれる」ことが一番「可哀想」だと自分は感じます。こうした「可哀想」な事例がなくなることを祈っております。


すべて完了後、富田林土木事務所の方が看板を設置されておられました。