アカザ
・アカザ
見た目はドジョウに似ているかもしれませんが、ナマズ目アカザ科でナマズの仲間です。
近年、地球温暖化の影響で水温が上昇したり、河川の水質が悪化したりなどの理由から、アカザが生息しにくい自然環境が増加しており、絶滅危惧種Ⅱ類に分類されています。
1.生息域
アカザは非常にデリケートで、生息できる環境は、清らかな流水に限定されています。
本州、四国、九州など、各地の淡水の河川の中流から上流にかけて生息しています。常に川底の石の隙間や、水草に隠れる形で潜む夜行性です。
また、高すぎず低すぎない水温に生息しますが、水温が25度を超える場所で生息することは難しいです。
イラストで描いたアカザ
2.食性
アカザが好んで食べるのは、イトミミズやカワゲラなどの水生昆虫です。また、小魚なども捕食します。
3.形態
全長は成体でも15センチと、極めて小柄です。体は細長く、顔には大小8本のヒゲがあります。また、背ビレの後方にはヒレ筋のない油ビレをもっています。
身体は赤みを帯びているので、川で実物を見かけたときも、ほかのドジョウやナマズとの違いは明白です。
しかし、背ビレと胸ビレのトゲには毒があるので、近づく場合には注意が必要です。
4.繁殖生態
5~6月にゼリー質で覆われた卵を石の下などに産卵します。産み付けられた卵は雄が守ります。
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