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アブラハヤ


▶アブラハヤ 

 Phoxinus lagowskii steindachneri


アブラハヤはコイ目コイ科ウグイ亜科ヒメハヤ属の淡水に生息する魚です。

この特徴的な名前の由来は、ウロコが細かく、体表は粘性の体液でおおわれており、昔の人々に「油をまとったようなハヤである」と考えられていたからだと言われています。 


1.生息域

 河川の上流域から中流域に生息しています。また、岩の影などの身を隠せる場所に群れをなして潜んでいます。


 2.食性

 アブラハヤは雑食性で何でも食べる魚として有名です。そして、住んでいる環境に応じてその食性に変化が生じるので、例えば藻が多い生息域なら藻を捕食し、水棲生物であるカワムシが多い環境ならカワムシを捕食します。 


3.形態 

成魚は約15cmほどの大きさにまで成長します。体の横に走る黒い帯上の模様がはっきりとしているのが特徴的です。背中側はうすい茶色で、腹側は白く、グラデーションがかかったような色合いです。一般的に雄よりも雌の方が体長が大きいです。


 4.繁殖生態 

産卵期は、春から夏のあいだです。産卵の際には多数でまとまって砂や小石が水底にある波の穏やかな、水深が深めの環境でおこなわれます。