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おすすめ本「なぜ我々は外来生物を受け入れる必要があるのか 」

「なぜ我々は外来生物を受け入れる必要があるのか (クリス・D・トーマス(著) )」


皆さんはスズメをご存知であろうか。

『何を言ってるんだ君は』と思われたかもしれない。しかし、スズメが外来種であると知っている人はどのくらいいるだろうか。

あまりイメージが湧かないかも知れないが、『オオクチバス』や『ヒアリ』と同じ外来種である。

『外来種は駆除すべき』という考えに乗っ取るのなら、スズメも駆除すべきである。皆さんはスズメを駆除しようと思えるだろうか。現にイギリスでは、スズメは外来種であるにも関わらず、むしろ保護されているのである。

我々は知らない間に外来生物を受け入れていたのだ。そもそも外から入ってくる種と固有種を一緒にしてはならないという考えにも疑問が呈されている。なぜなら外からの種と固有の種で交わった方が、種の総数が多くなるからである。

そしてその新たな種が大陸を移動することで、また新たな種が生まれる。そうやって生物たちは進化していくのである。 人間はこれまで数多の種を絶滅に追い込んで来たが、それ以上に外の種を受け入れることによって、世界的に見れば、種の総数は増加しているのである。


この本にはここで述べた以外にもなぜ外の種を受け入れる必要があるのかについて詳しく述べられている。

もしこのレビューを読んで、興味を抱いてくれたのなら、ぜひこの本を手に取ってもらいたい。