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オオムラサキ


和名(わめい):オオムラサキ 学名(がくめい): Sasakia charonda charonda

●全長(ぜんちょう):45~55mm前後(前翅長)

●分布(ぶんぷ):北海道・本州・四国・九州

●見られる季節(みられるきせつ):6~8月

●生態(せいたい):平地から高地の雑木林周辺などに生息するタテハチョウの仲間。翅は全体的に黒色で前翅と後翅には白い斑紋が多数あり、後翅には赤い斑紋がある。雄は翅の内側が一様に青紫色の光沢を帯び、非常に美しい。日本の国蝶に指定されている。植食性で幼虫はエノキの葉を食べる。成虫はクヌギやコナラなどの樹液や腐果に集まるほか、動物の糞尿なども吸う。幼虫で越冬する。

●珍しさ(めずらしさ):★★★☆☆ 南河内地域では平地から山地の雑木林で広く見られるが、個体数は少ない。近年は里山の手入れ不足によって幼虫時代の植樹木のエノキと成虫の好む雑木林の環境が悪化し、各地で減少傾向にある。南河内はかつて多産地であったがゆえに減少が著しく、今後の保全対策が求められる。環境省・大阪府レッドリストでは準絶滅危惧種(NT)に指定されている。


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