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そこそこ解説 石川流域のギギ


ギギ 


この不思議な名前の由来は、胸ビレの関節をこすり合わせると「ギーギー」と音が鳴ることである。特徴的なヒゲからもわかるように、ナマズの仲間である。


 1.生息域 

河川の中下流の流れが緩やかな場所や、湖岸の岩礁や護岸の石垣の間に棲む。


 2.食性

 稚魚期以降は、昼間は礫間や抽水植物帯に隠れ、夜に遊泳して主にエビや小魚を捕食する。 


3.形態

 15~20cmになる満3歳で成熟すると考えられており、最大で30cmになる。成魚は黒褐色であるが、稚魚は黄褐色で、晩秋までに3cm前後に成長し、尾ビレが鋭くなり、二股に分かれて同属他種との見分けが可能となる。胸ビレと背ビレには、強大な毒棘があり、刺さると容易には抜けない。 


4.繁殖生態 

産卵期は5~7月で、ペアをつくって石の隙間やその下を巣とし、粘着性がある沈性卵を産みつける。産卵後、雄は巣にとどまって受精卵と仔稚魚を保護する。