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マムシ・ヤマカガシ 危険な毒ヘビ類

●対象種(たいしょうしゅ):マムシ・ヤマカガシ

●見られる季節(みられるきせつ):4~11月。事故は晩夏から秋にかけて多い。

●生態(せいたい):南河内地域ではともに平地から山地にかけて広く比較的普通に見られるが、市街地では少ない。マムシは湿った林縁のブッシュ内、ヤマカガシは水田などの水辺に多く生息するが、南河内では両方とも見られる場所も多い。マムシは基本的に臆病な性格で出会うと向こうからにげていくことが多い。一方で夏から秋の繁殖にかけては刺咬被害が多多く、草刈り中などに咬まれるケースが多い。ヤマカガシはおとなしい個体と攻撃的な個体の差が大きい。ヘビから襲ってくることはないが、触ろうとすると威嚇して攻撃してくる個体もいる。

●危険度(きけんど):★★★★★(非常に危険):マムシは前の牙に強力な出血毒を、ヤマカガシは後ろの牙と頸の付け根に溶血毒を持ち、咬まれると出血が止まらなくなり命の危険性があるため非常に危険。 

●対処方法(たいしょほうほう):ともに基本的に噛みついてくることはないので見つけたら横切るか枝などで追い払う。目に見えずに咬まれることが特に危険なので林内のブッシュに分け入る場合はこれらがいることを想定しておく。また、草むらの中に不用意に手を入れないこと。長靴を履いたり、硬いグローブなどを着用すれば被害にあうリスクを減らせる。

●被害にあったら(かまれたばあい):すぐにヘビと距離をとり、応急処置として患部を水で洗い流す。ポイズンリムーバーなどがあれば傷口から毒を吸い出し、布類で傷口を軽く縛る。その後、すぐさま病院へ直行する。この際、どのような種類のヘビに咬まれたか、必ず医師に伝えること。写真があればベスト。また、アオダイショウやシマヘビなど無毒のヘビに咬まれた場合でも一応病院で治療を受ける方がよい。