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スズメバチ類 危険なハチ類

●対象種(たいしょうしゅ):スズメバチ類

●見られる季節(みられるきせつ):5~11月 被害は夏後半から秋にかけて多い。

●生態(せいたい):南河内地域ではチャイロスズメバチやクロスズメバチ類を除き、平地から山地までいずれも広く分布し、出会う機会も多い。オオスズメバチやクロスズメバチ類は山地の土中、ヒメやコガタは低木、モンやキイロは樹の洞で主に営巣する。コガタやキイロ、モンなどは人家の軒先など人工構造物にも度々営巣するので被害にあうことがある。

●危険度(きけんど):★★~★★★★★(ちょっと危険から非常に危険):いずれも有毒種で腹部に毒針を持つ。刺されると激痛とともに腫れあがり、激痛を伴う。重症の場合は周辺組織が壊疽することもあるほか、アナフィラキシーショックによって呼吸困難などを伴い命の危険性もある。毒ヘビ類と違うのが、こちらは集団であること。1匹程度ならアレルギー症状を気に掛けるくらいだが、集団に刺されると毒性と激痛だけでショック死するおそれもある。小さなクロスズメバチ類や、非常に大型だが攻撃性・毒性ともに弱いヒメスズメバチは危険性は低いが、それ以外は危険で、特に攻撃性の強いキイロスズメバチとオオスズメバチは非常に危険で9~10月にかけて最も被害が発生する可能性が高い。

●対処方法(たいしょほうほう):刺激を与えない限り単独で襲われることはまずない。花蜜や樹液などを吸っているスズメバチを発見した場合はそっと立ち去る。ただし、秋は攻撃性が強まるので注意が必要。巣を発見した場合は絶対に近づかない。秋になると巣から少し離れても攻撃されるおそれがあるので歩行中に見つけた場合は引き返した方が無難。自宅に営巣した場合、巣が大きくなる前までに落とすことで対処できるので働きバチに注意しながらすぐ落とす。自分でできなければお金はかかるが専門業者にお願いする。山道など散策する場合はスズメバチがいる可能性があることを常に意識しながら行動し、黒い服装や匂いのある香水などを見につけないようにすることで攻撃されるリスクを減らせる。

●被害にあったら(さされたばあい):患部を流水できれいに洗った後、毒をポイズンリムーバーなどで吸い出し、抗ヒスタミン物質を含んだ虫刺されの薬を塗布して軽く冷やしながら様子を見る。痙攣や呼吸困難などの症状や症状が改善されない場合は病院で診察を受ける。