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イラガ・ドクガ 危険なガ類

●対象種(たいしょうしゅ):イラガ類・ドクガ類

●見られる季節(みられるきせつ):5~10月 

●生態(せいたい):イラガ類・ドクガ類は初夏から秋にかけて発生し、食草である樹木や植物上などで生活し、幼虫には全身にトゲ上の突起や毛を多数持つ。イラガではサクラにつくヒロヘリアオイラガが、ドクガ類では庭木のツバキやチャノキにつくチャドクガが有名。

●危険度(きけんど):★★(ちょっと危険):いずれも有毒種でトゲ状の突起または毛に毒を持つ。イラガ類ではトゲに触ると激痛とともに腫れあがり、毛虫類では最も痛むが症状は長引かない。一方、ドクガ類は毒針毛に触れても最初は何もないが、徐々に痒みや鈍痛が広まり、赤い発疹が多数できる。アレルギー症状をきたし、重症化すると水膨れになって長引く場合もある。イラガに比べると症状は長く続き、完治まで一月かかることもある。

●対処方法(たいしょほうほう):向こうから襲ってくることはないため見つけた場合は触らいことを心掛ける。ただし、チャドクガなどのドクガ類は離れていても風などによって毒針毛が飛ばされ被害にあうこともある。庭木で発生した場合は殺虫剤などで距離をとりながら安全に駆除を行う。

●被害にあったら(さされたばあい):決して掻いたりせず、セロハンテープなどの粘着性のもので刺さっているトゲや毒針毛を抜く。その後、患部を流水で洗い流し、抗ヒスタミン物質を含んだ虫さされの薬を塗布して軽く冷やしながら様子を見る。イラガは数時間ほどで治まるが、ドクガは長く続くため改善されない場合は病院で診察を受ける。