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スズメバチの不思議

オオスズメバチ

日本最大のもっとも危険な種類。体長は25~40mm、 人間ばかりでなく、他のハチの巣を襲うこともあります。黄と黒の模様の腹部はまるでブラスチックのようなツヤが。


スズバチのパワーの秘密

栄養

ブンブン大きな羽音を立て、パワー全開に飛び回るスズメバチ。その元気の源は食べ物に関係あります。例えば成虫がコオロギを捕まえるとかみ砕いて肉だんごにし、食べずに幼虫に与えます。

一方、成虫は腰部が細く固体を食べられないため、幼虫が出す分泌液を飲んでいるのです。

この液体はアミノ酸栄養液で、運動してもあまり疲れない作用があります。

社会性昆虫

社会性昆虫オスは働かなくてもいいんです。

スズメバチは、昆虫の中でもっとも進化した社会をつくっている“社会性昆虫”といわれています。それぞれの役割分担が、ハッキリと決められているのです。

女王バチはこどもを産むだけではなく、たった1匹で大きな巣を作り始めます。 巣の素材は木材をアゴでかみくだき、だ液と混ぜ合わせたもの。これをまるで高層マンションのように器用に組み立てていくのです。いくらオオスズメバチとはいえ、50cmはある巣を作るのですから容易なことではありません。

同じメスでも出産はせず、一生を働くだけで終えてしまうのが働きバチ。

一方オスは何をするのかというと、交尾だけ。 子孫を残すための交尾さえすれば、あとはな~んにもしなくていいのです。



どういうものを敵とみなすのか?

スズメバチが敵とみなすのは、どんなものなのか調べた実験があります。同じ格好をしたマネキンを用意し、一方は目を黒く塗り、ブルブルと激しく揺らしました。すると微動だにしないすぐ隣のマネキンには攻撃を与えないのに、よく動くマネキンには猛攻撃を。しかも黒い目玉を狙っています。次に黒目玉のマネキンに黒ヘルメット、もう一方には白ヘルメットをかぶせました。結果は白ヘルは 0匹、黒ヘルは28匹ものハチが集中攻撃!

つまり、黒色のものに反応する習性があるのです!

ではどうして黒色に反応するのでしょうか。

それは、スズメバチの生息範囲がアジア一体であることが関係しているという説があります。

アジア人は目や髪が黒いので、スズメバチは巣に近づく天敵の弱点を狙うために、黒色を攻撃するというものです。