ナマズ
ナマズ
日本にはもともと、マナマズ・ビワコオオナマズ・イワトコナマズの3種が生息していました。夜行性で視力に頼らずに餌を判別する必要があるため、ヒゲを含めた全身で水の匂いや餌の味を判別しています。
1.生息域
日本では、沖縄の一部の諸島を除く広い地域に分布している淡水性の魚です。また、海外にも多くの種類が生息しています。水草が豊富にある水場を好み、水質の汚濁にも比較的強いので河川だけでなく用水路などにも生息しています。
2.食性
ナマズは非常に貪欲なことで知られており、小魚はもちろん、成魚であればブラックバスやブルーギルなども捕食します。さらにエビやカニをはじめ、昆虫など何でも口に運びます。時には共食いも起こります。
3.形態
体長は生息する場所の餌により大きく変わりますが、大型のもので60cmほどまで成長します。大きく平らな頭部をしており、口は大きく横幅が広いのが特徴的です。体表に鱗はなく、ぬるぬるの粘液で覆い保護しています。成魚のヒゲは上顎と下顎、それぞれ2対で計4本ですが、幼魚の頃は下顎にもう1対のヒゲがあり、計6本のヒゲがあります。
4.繁殖生態
ナマズの産卵期はその生息国によって変わりますが、日本の場合、主に梅雨の時期に産卵を行います。この時期になるとこの魚は、用水路や水田、浅い河川などの流れが緩やかな水域に群れで集まり、藻や水底に黄色みがかった緑色の卵を複数産みます。ナマズの交尾は雄が雌の体に巻きつくのが特徴的です。
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