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石川流域で最も珍しいカメを調査せよ!


そもそもカメとは? 

カメは背骨を持つ生き物(脊椎動物門)の中で、殻のある卵を産む体温が周りに会わせて

変化する動物(変温動物)である、爬虫類(爬虫綱)の中でも主に甲羅を持つ

生き物に当たる、カメ目に分類される生き物の事を言う。 


調査範囲と期間

2016~2018年までの調査では、

羽曳野市・富田林市・河内長野市の石川・天見川・加賀田川・石見川と

大阪狭山市の東除川、堺市中区の石津川において実際に歩いて探す実地調査と、

聞き込みによる調査をおこなった。 



調査結果

110匹中97匹がミシシッピアカミミガメ、8匹がクサガメ、1匹のみが二ホンスッポン、

種類が同定できなかったカメが3匹で、現在までに発見できたニホンイシガメは、

石川千代田橋流域で発見できた1匹のみという結果になった。

殆どの池ではニホンイシガメは既に死滅し、放流されたミシシッピアカミミガメや

クサガメが「当たり前」の状態になっていると思われる。

唯一発見したニホンイシガメについては図に示した。 


この南河内の現状に私達は何ができるか?… 

今までの調査の結果から石川流域の大部分の地域では

すでにニホンイシガメの姿がみれなくなってしまったと考えられる。

私達には何ができるのか。今、残っているイシガメを、

これ以上減らさないようにしていく事が最も重要だと考えられる。

そのため今南河内でのニホンイシガメの保護のためにできる最初の行動としては、

まずニホンイシガメがまだ生き残っている地域を調べていく必要がある。 

しかし現時点では南河内でのニホンイシガメや他のカメ目の生息情報のデータが

満足にあるとは言えない状況であり、これを解決するためには博物館や市役所だけでなく、

地元である南河内を最も知り尽くしているであろう、我々石川流域の人々が一致団結し、

ニホンイシガメについての情報を収集していく事がこの先最もニホンイシガメと

南河内の生態系を守っていく上で必要な事であろう。 


記事執筆 画像提供:清水大河 (元長野北高校理科同好会 現近畿大学学生)