その4 「外来種が悪い・悪くない」という二者択一の問い方ではなく、 第三のアイデアを・・・
「外来種が悪い・悪くない」という二者択一の問い方ではなく、
第三のアイデアを・・・
わたしたちは、「あちらとこちら、どちらが正しいか?」
じゃなくて、いったいどのように考えていけばいいのでしょうか。
考え方はシンプルです。 あちらもこちらもできるだけ納得できる、
第三のアイデアを考えてみようということです。あっけないほどに単純です。でも、このことを十分に自覚していることが、とてもたいせつなことなのです 。
「外来種が悪いとか・悪くないとか」を超えて・・・
外来種がたくさん入った自然はもはや自然ではない、
外来種は悪いから見つけたら駆除すべき・・・
外来種と在来種との間の雑種は野生化させることは望ましくない。
そのような、従来の自然保護では「当たり前」と疑問符を突きつける本の出版が近年続きます。「自然という幻想」「外来種は本当に悪者か?」「なぜ私達は外来種を受け入れる必要があるのか」「外来種のウソ・ホントを科学する」などなどです。
「外来種が悪い・悪くない」という問い方のマジックと一般化のワナを超えて、その場その場の状況にフィットした第三のアイデアを考えるべきときではないでしょうか。
ここからはそれら本の翻訳や解説を多く担当されている進化生態学者で慶應義塾大学名誉教授の岸由二さんへのインタビュー等をもとに、未来の自然回復ビジョン・外来種をどう理解し、評価するのか、そして、自然回復と教育の重要性についてみなさんと一緒に考えていきましょう。
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