タカハヤ
タカハヤ
Phoxinus oxycephalus jouyi
タカハヤは体表に粘性の体液を纏っているのが特徴の淡水魚で、近縁種のアブラハヤによく似ていますが、タカハヤの方が尾柄高が高く、鱗も粗いです。また、タカハヤに見られる体側の暗い縦帯が、アブラハヤよりもはっきりしていないなどの特徴から見分けることができます。また、タカハヤとアブラハヤは交雑することもあります。
1.生息域
川の上流から中流域・湖・山間の池などに生息しており、河川の渓流部では比較的水温が低く流れが緩くなった淵や淀みで多くみられます。また、川底が砂地になっているところなどに群れでいることが多く、ふつうは同じハヤの仲間のアマゴやヤマメより下流に生息しています。
2.食性
雑食性で、水生昆虫や付着藻類などを食べます。また、住んでいる環境に応じてその食性に変化が生じる性質があるので、藻が多い水域なら藻を餌とし、カワムシをはじめとした水棲生物が多い環境ならカワムシを捕食します。
3.形態
成魚は、15cmほどの大きさにまで成長します。一般的に、オスよりもメスの方が体長が大きいです。体側の黒い帯上の模様がはっきりとしており、背中側は少しすすけた茶色をしています。
4.繁殖生態
産卵期は春から初夏にかけての3月~7月頃です。川底の砂や石の間にある、流れが穏やかな水深が深めの場所で群れになって産卵します。
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