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ミナミメダカ



ミナミメダカ

Oryzias latipes

1999年に環境省が発表した改訂版レッドリストにて絶滅危惧II類として取り上げられました。この原因として、水路の分断化やコンクリート化による影響、カダヤシやオオクチバスを始めたとする外来魚の影響、品種改良されたヒメダカやシロメダカの影響、メダカの無秩序な放流による影響などが主な要因として挙げられています。


1.生息域

 自然分布は、青森県東部から紀伊半島にかけての太平洋側、中国・四国地方、九州地方、沖縄本島とされています。平野部の池沼、水田、細流といった水田地帯に生息していますが、河川やその河口、沿岸域に生息する個体群も知られています。 


2.食性

 動物プランクトンや昆虫類を主に食べる動物食性です。 


3.形態 

成魚の全長は4cmほどです。オスは背ビレおよびシリビレがメスより大きく、シリビレの形はオスが平行四辺形であるのに対し、メスでは三角形です。また、明瞭な胃はありません。 


4.繁殖生態 

産卵期は4~8月で、早朝に産卵します。卵には卵径の数倍の長さの「てんらく糸」があり、これで水草などに絡まるように付着します。25℃で約9日で孵化し、2か月以内に成熟します。ギャラリー