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カダヤシ (カダヤシ科)


カダヤシ 

水の汚れにも強く繁殖力も高いため、同じようなところに住んでいるメダカと競合し、メダカの生息域を減少させています。生態系に与える影響が大きいため、本種の無許可の飼育・譲渡・運搬・放流等は外来生物法で禁止されています。 


1.生息域 

原産地は北アメリカ東南部ですが、1916年に台湾経由で日本に持ち込まれました。ボウフラをよく食べることから、「蚊を絶やす」すなわちカダヤシと呼ばれているように、1970年ごろからボウフラ駆除のため日本各地に放流されました。現在では、平野部の水路や池に広く分布しています。水田や用水路、池や河川の下流域にある流れがおだやかな所の水面近くを泳いでいます。


2.食性 

藻類・水面に落下した昆虫・ミジンコなどのプランクトン・ボウフラなどを食べる雑食性です。 


3.形態 

成魚の体長は、メスが5cmほど、オスが3cmほどです。オスの尻ビレは変形して交尾器となります。メダカに似ていますが、カダヤシの方が体は青っぽく尾ビレは丸いです。 


4.繁殖生態 

繁殖期は、関東で5~10月頃、低緯度地方ではより長期になります。一度交尾したメスは、体内に精子を蓄えることができます。また、卵を産み落とすのではなく、交尾により体内受精をし、仔魚を産みます。1回に数十匹の稚魚を産み、およそ月1回のペースで産み続けます。1腹の仔魚数は100~300です。