ハチクマ


●和名(わめい):ハチクマ 学名(がくめい):Pernis ptilorhynchus

●全長(ぜんちょう):55~60cm前後

●分布(ぶんぷ):北海道・本州・四国・九州

●見られる季節(みられるきせつ):夏鳥(5~10月)または旅鳥(南西諸島)

●生態(せいたい):平地から山地の森林に生息するタカの仲間。全体的に上面は茶褐色で下面は白っぽいが体色には個体差があり、暗色型などもいる。他のタカ類と異なり、雄と雌では顔つきや虹彩にずいぶん違いが多く、制止時にははっきり判別しやすい。雄は虹彩は暗赤色で猛禽類というよりハト類に近い優しい顔つきをしているが、雌は一般的な猛禽類のそれで虹彩も黄色く、きりっとしている。普段はあまり鳴かないが、繁殖期には「ピィエー」と鳴く。肉食性で主食は本種最大の特徴で名前の由来にもなっているハチ類。スズメバチ類やアシナガバチ類の巣を襲撃し、幼虫や蛹、巣板などを食べる。海外では大型のスズメバチの巣を集団で襲撃する様子も記録されているほか、養蜂農場を狙うなどハチ類に依存していることが伺える。ハチ類が少ない時期にはカエルやヘビ類、鳥類なども捕食する。秋にはサシバ同様、東南アジアへ越冬のために渡る。

●珍しさ(めずらしさ):★★★★☆ 南河内地域では夏鳥として山地の森林で見られるが、渡りの時期以外で見かけることは難しい。繁殖期にも一定数見られることから南河内地域ではいくつか繁殖地があると考えられる。サシバ同様、近年は営巣環境の悪化や餌となる生き物の減少によって生息地各地で著しく減少している。環境省レッドリストでは準絶滅危惧種(NT)・大阪府レッドリストでは絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)に指定されている。渡りの時期はサシバとともに比較的普通に見ることができ、場所によっては大集団を見ることができる。

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