秋を代表する生きもの! 赤とんぼ!

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●赤とんぼ(アカトンボ類)とは

 アカトンボは通称であり、分類学上ではトンボ目のトンボ科アカネ属に属する一群です。

一部には〇〇アカネという和名も付けられており、昔から人々には『赤とんぼ』という愛称で親しまれています。

アカトンボと聞くと赤色のイメージが強いですが、実際には婚姻色とでもいうべき色で、成熟したオスのトンボに見られます。

一部メスも赤くなることがありますが、オスよりは色は控えめです。


なので羽化したばかりや未成熟のオスでは色が薄く、種類によってはメスとよく似ている場合もあります。

元から赤色のトンボであるショウジョウトンボや盆から秋にかけて見られるウスバキトンボもアカトンボの仲間と混同されやすいですが、これらはアカトンボ類には含まれません。

一方で、成熟すると青くなるナニワトンボや黒っぽいマダラナニワトンボもアカトンボ類に含まれます。



 ●アカトンボはどこにいるの? 

トンボの仲間なので成虫は陸上、幼虫は水中です。

種類によっても異なりますが、生息地が局所的な希少な種を除いては平地から山地にかけて広く見れます。

例えばアカトンボの代表格ともいえるアキアカネやナツアカネは水田がある農耕地周辺で見られることが多いです。

基本的にはそれぞれの産卵場所となる水辺(水田・ため池・河川)がある空間で見られますのでアカトンボを見たい方は探してみましょう。

ただ、近年は生息環境の悪化で全国的に多くのアカトンボ類が減少傾向にあり、絶滅危惧種に指定されている場合もあります。日本の秋の風物詩ともいえるアカトンボ類が今後も見られるよう見守っていきたいものですね。  


赤とんぼ図鑑



赤とんぼじゃないけど、赤とんぼ!?図鑑




●アカトンボは何を食べるの? 

トンボの仲間なので成虫・幼虫ともに肉食性です。成虫は主に飛翔するユスリカやハエなど小さな昆虫を捕まえて食べます。幼虫は水中で小さな昆虫やミジンコ食べて成長します。 



 ●アカトンボはどれくらい生きるの?

 アカトンボはトンボ類の中でも成虫期間が長く、比較的寿命が長い方です。

種類によって異なりますが、卵から成虫になるまでは数カ月から1年弱、そこから約半年ほどは生きるのでおおそよ1年半ほどということになります。

長期間に発生するトンボ類では多くは年内に数世代重ねる種類が多いですが、アカトンボは1年1世代です。

ただし、幼虫期間が数年におよぶトンボ類もいますが、多くは成虫期間が短いので見かけ上はアカトンボの方が長く生きているように見えます。