セミ特集!


梅雨明け1週間 たくさん観察できる!

セミの羽化を観察しよう




●セミ(蝉)のからだについて


●セミとは 

セミは昆虫類の中でカメムシと同じ半翅目Hemiptera属しており、その中でも頸吻亜目Auchenorrhyncaセミ上科Cicadoideaに属する分類群を指します。近い分類群であるウンカやヨコバイなどと比べると一般的に大型で、楕円形の身体と透明な翅(※アブラゼミなど例外もいますが、透明な種が多い)、カメムシ同様細長い口吻が特徴です。そして、セミの最大の特徴といえばやっぱり鳴き声。オスの腹部には立派な発音器があります。



 ●セミはどこにいるの? 

セミは亜寒帯~熱帯まで広く生息していますが、多くは熱帯域に分布し比較的暖かい地方を好む昆虫です。四季があり、寒い冬期のある日本では種類は少ないですが、一部の島国には日本にしか分布しない固有種も多く生息しています。生息場所では主に樹木のある森林や緑地帯に生息しており、市街地の街路樹などでも見ることができます。ふつう、セミが利用する樹木は幅広いですが、種類によっては好みがあったり、あるいは一部の樹木にしか利用しない種類もいます。 


●セミはいつ見れるの?

 セミは主に夏季に出現するイメージが強いですが、ハルゼミのように4月から出現する種類もあったり、ごく限られた季節にしか見れない種もいたり、半年ほど出現する種類もいるなどまちまちです。しかし、わたしたちが一般に目にすることが多い種類は6月~9月にかけてが主な出現期です。  


▶4月に出現するハルゼミ



●セミは何を食べるの?

 セミは植物食性であり、幼虫も成虫も樹木の汁を吸って成長します。樹木でなくても植物の汁を吸ったり、砂糖水など飲んだりするので幼虫から成虫まで飼育できたりもします。

 ●セミの寿命って? 

セミの寿命は短いと例えられることが多いですが、実際には意外と長生きです。

というのもセミは幼虫期間が非常に長く、成虫になるまでに種類にもよりますが、1~7年ほどかかるとされます。北米に生息する周期ゼミと呼ばれるセミはだいたい13年or17年かかります。

ですので幼虫期間を合わせると昆虫の中では非常に長寿ということになります。一方で、幼虫に比べて成虫の期間はたしかに短いですが、実際のところ天敵の捕食や事故などがなければ一カ月ほどは生息しているとされ、運がよければ発生期間が終わるまでは生きていられるみたいです。






 ●人とセミ 

鳴く虫の代表といえばやっぱりセミですよね。セミが鳴いたらもう梅雨明けだなぁと何となく感じさせてくれます。実は発音する機能をもつ昆虫そのものはそれほど珍しいわけではなく、キリギリスやコオロギなどの直翅類をはじめ、カメムシやトンボ、カミキリムシなど意外のほか多いです。


しかし、なぜセミが鳴く虫の代表的な地位を確立しているのかといえば、やはり大きく独特な目立つ声で鳴くからでしょうか。とくに日本におけるセミとの歴史は古く、昔の和歌にもたびたび登場するほどです。セミの鳴き声はオスがメスへアピールするためのラブソングであり、わたしたちもその一風変わったロマンあふれる声に魅了されてしまったのかもしれませんね。日本文化では主にセミの鳴き声に情緒を感じて楽しみますが、海外では身近な昆虫食の一つとして親しまれている国々も少なくありません。幼虫や成虫の素揚げや炒めものなどに利用されています。セミチョコなんかもあるそうです。近年は昆虫食がブームになりつつあるので日本でもふつうに食べる日がやってくるかもしれません。意外とおいしいので興味がある方は調べて試してみてください。 





クマゼミ





ツクツクボウシ



アブラゼミ



ニイニイゼミ


チッチゼミ



ヒグラシ



ミンミンゼミ



【参考・引用文献】 日高敏隆・石井実・大谷剛・常喜豊(1996).日本動物大百科 第8巻 昆虫Ⅰ.平凡社.190pp. 宮武頼夫・伊藤ふくお(2014).フィールド版 セミと仲間の図鑑 カメムシ目(半翅目)頸吻亜目.トンボ出版.112pp. 



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