タカの渡り 特集!
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●タカの渡りについて
秋になると有名なのがタカの渡り。
ツバメ類やカモ類のように鳥では国から国、北から南あるいは南から北へと渡りを行う場合が少なくありません。
鳥の渡りについて
中でもタカ類は大型で見やすいこと、大集団となったり、見た目がかっこいいことなどからバードウォッチャーだけでなく一般的にも人気が高いものとなっています。タカ渡りが秋があまりにも有名ですが、実際は春にもちゃんと渡りを行っています。
●渡ってくる・渡るタカについて
渡りを行うタカ類としては主にサシバ・ハチクマ・ノスリ・ハイタカ類です。
ノスリやハイタカ類(ハイタカ・ツミ・オオタカ・アカラダカ(旅鳥))は漂鳥的な国内移動も場合も結構ありますので国を横断していくほど長距離を移動していく秋の渡りの代表格はサシバとハチクマです。
●どれくらい渡るの?
渡る場所にもよりますが、数千キロと飛んでいくとされます。
サシバもハチクマも繁殖のために春から初夏(4~5月)にかけて日本に渡ってきて、繁殖したのち秋(9月~10月)になると越冬地であるフィリピンなど南の島国へ飛び去っていきます。
●タカの渡りはどこで見れますか?
渡っていくのは鳥ですのであえて見に行かなくても街中でも渡りの時期などに空を見上げていれば比較的どこでも飛んでいる姿を見ることができます。
ただし、飛翔高度が非常に高い上、早く過ぎ去ることも多いのできちんと見れる場所を狙っていくことをお勧めします。
一般的にタカの渡りを観察しやすい場所としては高台のある丘陵地や山頂など開けた場所です。
南河内では9月の中下旬から10月の上旬にかけて約2週間ほど渡りのピークを迎え、飛翔する姿を見ることができます。
運が良ければ晴天時の上昇気流に乗ってたくさんのタカたちが集まってきて「タカ柱」を観察することもできます。
たくさんのタカたちが舞い上がりながら渡っていく姿は圧巻なのでぜひ一度は見てみて下さい。
タカ柱について
タカ柱で見られるタカ図鑑!
【参考文献】
渡邊靖夫・先崎啓究・伊関文隆・越山洋三(2013).フィールドガイド日本の猛禽類vol.02 サシバ.西本眞理子植物画工房マカロン.29pp
真木広造・大西敏一・五百澤日丸(2014).決定版 日本の野鳥650.平凡社.792pp
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