バッタ特集!
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●バッタ類(直翅類)とは
バッタ類は昆虫類の中ではバッタ目Orthopteraに属する昆虫を指します。
いわゆるバッタ類として有名で人気の高い昆虫の一つです。
バッタ類は大きく分けるとバッタ類・コオロギ類・キリギリス類の3つのグループがあります。
グループや種によってさまざまな特徴がありますが、このグループの共通点としてはジャンプに適した長い後ろ脚が特徴的で、鳴く虫としても知られています。
グループごとにそれぞれ簡単に説明するとバッタ類では身体や後脚が細長くて触角が短く、主に草食性で一部鳴く種類もいます。
コオロギ類ではやや丸っこく黒っぽい身体で後脚は太くやや短く触角は長めで、雑食性でほとんどの種類で鳴きます。
キリギリス類ではバッタとコオロギの中間みたいな身体で後脚はやや細長く触角は長く、雑食性で多くの種類で鳴き、鳴き方も多彩です。
そのほかにもキリギリスとコオロギの中間みたいなコロギスや翅のないカマドウマなど種類も生態も多様性に富んでおり、面白い昆虫といえます。
●バッタ類はどこにいるの?
広い意味でのバッタ類はグループごとによって大きく生息場所が異なります。
バッタ類では草むらがある開けた草原環境などを好みますが、河原環境や裸地環境、林床環境などを好む種もおりそれぞれの生態によってすみわけています。
コオロギ類では草むらや枯草、落葉のある林床などやや薄暗い場所を好む種類が多いです。
人家の周りなどを好む種類もいます。
キリギリス類では草むらなどの草原環境や林縁、樹の上など主に植物に依存して生活している種類が多いです。
コロギス類はキリギリスと同じです。
カマドウマ類では暗い洞窟や林内の暗い環境を好むほか、家屋内などゴキブリ類と同じような生活をしている種もいます。
●バッタ類は何を食べるの?
広い意味でのバッタ類の食性は雑食性ですが、やはりグループごとによって異なります。
バッタ類では草食性で植物の葉などを食べます。
コオロギ類では雑食性で昆虫の死骸や植物の葉などを食べます。
キリギリス類ではすべて雑食性ですが、植物の葉を中心に食べる種類もいれば、ほかの昆虫などを襲って食べる肉食中心の種類もいます。
コロギス類やカマドウマ類ではキリギリス類に近いような食性です。
●バッタ類はどうして鳴くの?
バッタ類の大きな特徴として有名なのが、発音すること。
キリギリスやコオロギなどで有名ですが、いわゆるバッタも一部の種では鳴くのでバッタ類は総じて鳴く虫といえます。鳴くのは多くの種ではオスであり、メスの求愛やほかのオスへ自分の存在を報せるためであるとされます。
バッタ類の発音方法ですが、主に3パターンあります。
1つは翅をこすり合わせる方法です。キリギリスやコオロギのオスの翅にはやすり上の突起がありそれをこすり合わせて振動させ、できた音を翅の内側の空間で共鳴させて音を拡大・拡散して発音しています。
2つめは翅と後脚をこすり合わせて発音する方法です。これはいわゆるバッタ類に見られる発音方法です。
3つめはタッピングです。これは一般的には鳴かないとされるバッタ類やキリギリス類の一部、コロギス類などの発音方法で、脚で植物や枝などの物を叩いて発音する方法です。
この方法では通常は鳴かないメスでも発音することができます。
最後に例外としてキチキチバッタとして知られるショウリョウバッタのオスがいます。
これはコミュニケーションとしてではなく、逃げるために音を出しているとされます。
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